「授業づくりネットワーク」について

 授業づくりネットワークは、2018年の4月に創刊30周年を迎えた教育研究団体です。1990年代から、ワークショップ型授業やディベート、特別支援教育など、様々なテーマに先進的に取り組んできました。大きな授業改革のうねりの中で、私たちのこれまでの提案に注目が集まっています。

 現在のわたしたちの活動は大きく2つです。
 第一に定期に発刊する書籍「授業づくりネットワーク」(学事出版)での情報発信です。
 第二に全国各地で開催する「授業づくりネットワーク集会(セミナー)」での情報発信・情報交流です。

 今後の学校教育の変化に関して積極的に関心を寄せる方々の情報発信、情報交流の窓口として本ホームページをお使いください。

「授業づくりネットワーク」最新刊紹介


関わりを大事にする授業とクラス(授業づくりネットワークNo.51) 単行本(ソフトカバー) – 2025/7/18

 

個別最適化への傾倒、コロナ禍による人と関わる経験の少なさ、急速なICT化、働き方改革の促進等を背景に今、子ども同士、大人同士の「関わり」が希薄になってしまっていないだろうか。
学校は、多様な人たちが集まって学ぶ場だ。
授業で、クラスで、「関わり」の中で育てる価値を理論と実践を通して問う!
特集:「関わりを大事にする授業とクラス」


■目次
巻頭座談会
関わりが成立するには何が必要か
阿部隆幸×伊垣尚人×松久眞実×吉岡明子

巻頭言
個別化の前提に協同があるはずなのでは? 石川晋

Part1 今だからこそ、関わりを問う
今そこにある関わりに目を向ける 渡辺貴裕
仲間との関わりの中で学びを深める「協同学習」 サルバション有紀
学校での「関わり」で育む、生きる意欲 牧郁子
折り合う体験と『私たち』モード 髙原浩
冒険のプログラムでクラスを立て直す 松木正

誌上レポート
とっくんの「作家の時間」を 「協同」の視点から観てみると 甲斐﨑博史

Part2 授業・クラスづくりを協働(協同)の視点で再考する
学校の本分は、「協働」を体験すること―アイスブレイクの考え方を活用した事例から 江越喜代竹
「協働的な学び」は、「ミニ活動」から始めよう 山川晃史
人間関係形成能力を育成する授業のあり方 岡田順子
子どもたちが、ゆるやかにつながるために 高田有香
UDLで、違いがあることを認め合い、共に学びをつくる学級へ 北森恵
推しでつながる教室―違うからこそつながる 木場涼介
国語でものづくり『大造じいさんとガン』 酒川雅美
五行歌で紡ぐ授業・クラスの物語 小日向恭平
学習記録で関わり合う授業を育てる 米田真琴
「発見考図鑑」をつくる 長屋聖慰
理科探究における「関わり」の探究―教師と生徒、共に学び育つ8年間 深谷新
「弱いつながり」が生み出す関わり―ICT環境における協働の可能性― 渡辺光輝
インプロを通して、人と人との関係性を学ぶ 直井玲子
「ダンプレ」で起きていること・その要因 小出學
同じ学校の教員同士の関係づくり 田中雅子

Part3 協働(協同)を考えるときに読む本
入尾康太/佐治麻里子/小島章子/大森由夏/上野由紀子/堀端優也/平山雅一/奥井貴仁