「授業づくりネットワーク」について

 授業づくりネットワークは、2018年の4月に創刊30周年を迎えた教育研究団体です。1990年代から、ワークショップ型授業やディベート、特別支援教育など、様々なテーマに先進的に取り組んできました。大きな授業改革のうねりの中で、私たちのこれまでの提案に注目が集まっています。

 現在のわたしたちの活動は大きく2つです。
 第一に定期に発刊する書籍「授業づくりネットワーク」(学事出版)での情報発信です。
 第二に全国各地で開催する「授業づくりネットワーク集会(セミナー)」での情報発信・情報交流です。

 今後の学校教育の変化に関して積極的に関心を寄せる方々の情報発信、情報交流の窓口として本ホームページをお使いください。

「授業づくりネットワーク」最新刊紹介

教室の中の多様性とファシリテーション (授業づくりネットワークNo.44) 単行本(ソフトカバー) – 2023/3/20

 

「令和の日本型学校教育」では、教師に求められる資質・能力の一つとして「ファシリテーション能力」が挙げられた。
しかし、そもそもファシリテーションとは何か。
本号では、識者に今一度、ファシリテーションについて解説していただくとともに、多様な子どもたちがいる教室でファシリテーションがどのように機能しているのか、具体的な実践で見せる。学校教育におけるファシリテーションの現在地!

【巻頭言】
学校とファシリテーション 堀公俊

誌上レポート
授業の中のファシリテーション〜豊田哲雄さんの教室〜 大島崇行

パート1 ファシリテーションとは何か
「教える」より「学び合う」場を創ろう!~参加型の場をつくるファシリテーション~ 中野民夫
「見える化」の意義と実践  加藤彰
意見の対立、コンテクストの違いへどう対処するか? 鈴木有香
ファシリテーターとしての教師 阿部隆幸
一人一人を大切にする関わりのためのファシリテーションの視点と方法 廣水乃生
ファシリテーションを学校に取り入れるために ちょんせいこ

座談会 学校教育実践におけるファシリテーションの現在地
石川晋:上條大志×田中博司×戸来友美×松永久美×若松俊介

パート2 ファシリテーションで授業が変わる
【国語①】ワークショップ授業とファシリテーション 佐藤可奈子
【国語②】子どもたちから学ぶ教師の役割や出番とは 片岡寛仁
【算数①】苦手な子も安心できる授業づくり 前田健太
【算数②】「数学メガネ」の実践 松本愛美
【社会①】子どもたちが授業の主人公であり続けるための教師の役割 西田雅史
【社会②】個別最適な学びと協働的な学びを支えるファシリテーターとしての教師 佐々木潤
【理科①】自然事象との関わりを促す〜理科におけるファシリテーションについて考える〜 小島章子
【理科②】子どもたちと理科学習活動のフィット感を高める 真田伸夫
【美術】対話による鑑賞 藤倉稔
【音楽】発見を一緒に楽しむ授業 曳田裕子
【外国語(英語)】自律した外国語学習者を育てるための授業 サルバション有紀
【総合的な学習の時間】課題解決型職場体験でファシリテーションを活かして、ミッションを解決する土壌をつくる 小見まいこ
【教員研修】アクティビティの力を信じる―参加型学習で参加を学ぶ教員研修 角田尚子

特別寄稿 学校教育とファシリテーションの歩み~「学校教育に関するファシリテーション書籍一覧表」をもとに~ 佐内信之